うつ病 薬

クスリだけに頼らないで

最近、「うつ病」というコトバが、あちらこちらで頻繁に聞かれるようになってきました。

 

うつ病、心の病は、もはや恥ずかしいことではなく、みんな誰にでも起こりうる「心の風邪」である、という考え方が広まってきて、一昔前の精神科への偏見的イメージは薄れ、心療内科など、かかるのに精神的に敷居の低い医療機関もハードとしては充実してきていることは、喜ばしいことであると思います。

 

しかし、「うつ病」なるものが市民権を得るのはとてもよいことだと思うのですが、その「うつ病」に対するケア(ソフト面)が実際にうまく機能しているのだろうかという疑問を持たざるをえなくなる話をよく耳にします。

 

まず、私の周り(アラフォー世代)のうつ病患者に話をきくと、心療内科に行くのは、とにかくクスリを処方されにいってるだけのような感じだというのです。

 

初診では30分程度、今までのいきさつやストレスの事情などを聞いてくれるものの、それ以降はほとんど、

 

「調子はいかがですか?」

 

「あんまり変わりません」

 

「じゃあお薬を変えてみましょうか」や、

 

「眠れてないんです」「じゃあ、睡眠薬も出しておきましょう。」

 

と言う具合に、根本的な解決へ行く道への模索はまったくされず、
「うつ病はとにかく投薬と休養」
という金科玉条だけで、それにあてはめるだけのベルトコンベアにのせられているようです。

診療時間も長くて10分。

 

そしてそのコンベアの先はというと、私の知る限り、投薬と休養で「うつ病」から完全に復帰できた知り合いは一人もいません。

 

どちらかというと、クスリの量がドンドン増えて、なんだかよく本人の意識が保たれていないような状態へと、進んでいっています。

 

私が思うに、これじゃまるで最初の軽いうつ状態よりもよくない状態です。
クスリを強く、多くされ続けることで、ますます自分でしっかりと物事を考える明晰さが失われていっているように思います。

 

もちろん、すべての人がこのようになるとは言いませんが、少なくとも私の周りでは、このようなへんてこな現象がたくさん起こっています。

 

これだけめまぐるしい変化と複雑な現代社会においては、誰でも、いつどんなときにでも、精神の安定をずーっと保ち続けるのは容易なことではないと思います。

 

人は、バイオリズムの中で、喜んだり落ち込んだりするものです。もちろん、過剰に、病的に落ち込んだときには、専門家の助けを人は必要とすると思います。  

 

人との関係性のなかで傷つき、病んだ心は、やはり人との関係性の中で癒されるのが自然であると私は考えます。
ハード面だけでなく、ソフトの面でも、もっと人間中心の医療体制を充実してもらいたいものです。

 

今の医療体制では、カウンセリング的なことは投薬することにくらべると、時間もかかるし、保険点数として割が合わないので医師のスキルもないという、お粗末過ぎる状態です。

 

このままいけば、私の予感では、ますます休職者はふえつづけ、製薬会社の売り上げだけが伸び続けるという、おかしな状態がつづいていくのではと危惧しています。

 

クスリだけに頼らない、人間本位のうつ病復帰プログラムの作成を国に期待します。

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